<物件別事例>
 
東京都江戸川区 洋菓子のH東京工場新築工事
 
建て主が、株式会社A組に設計・施工をお願いしたのであるが、設計図書及び
工事金額に疑問を持たれ、当社に内容等の調査の依頼があった。
当社で(株)A組の作成された設計図書に基づき見積書の数量及び単価を調査
したところ、数量に大変な相違が発見された。当社の見積書の査定では、工事
金額が\1,730,000,000円也の査定書を洋菓子のHに提出する。
 
  ※工事金額

(内容) (株)A組   \2,060,000,000 円

      査定金額 \1,730,000,000 円

      決定金額 \1,775,000,000 円
  
      差引額    \285,000,000 円
(株)A組と\1,775,000,000円也で(株) テミスが立会人となる条件で工事契約を締結する。
    
※余りにも金額に相違が発生したことで洋菓子のH側は
今後の工事施工にあたり不安を感じられ、設計・監理は
(株)A組になっているが、 総合監理の立場で工事が完成引
渡しを 受けるまで見届けてもらいたいとの依頼を受ける。
  
※施工不良について
  
(1)ボイラー煙突よりの漏水
  煙突の内部の含水率を10%以下とし、水蒸気による水
分の浸入を完全に防ぎ煙道内にステンレス製(アー2.00)
  煙道を新たに新設する。
 
(2)冷凍・冷蔵庫床下及び壁面結露
  RC造内に設置するため、RC壁と断熱パネル間のエアス
  ペースの問題を当初の設計では計算的なミスがあり、
  また施工のミスも重なり結露が発生したものと考えられる。
  エアスペース及び断熱パネルの断熱能力を書類で提出
  させ全面的に解体し、新たに新設する。
  最後に(株)A組より、施工による障害が発生した場合は
  速やかに(株)A組の負担にて補修する念書を提出させ、
  引渡しを受ける。